ユナイテッド・アドバイザーズ代表の西内です。
IT導入補助金2023の採択結果発表日について詳しくお伝えします。この補助金は、日本国内の中小企業や個人事業主がITツールの導入を支援する制度で、経済産業省と中小企業庁の予算で公募しています。



1. IT導入補助金2023の採択結果発表日

採択結果は、前期事務局と後期事務局に分かれて発表されます。前期事務局の公募は既に終了しており採択結果も全て公表されています。後期事務局の発表が今回のテーマです。後期事務局の発表は、公式ウェブサイトで確認できますが、サイトがシステムメンテナンス中の場合もありますので、PDFファイルで公開されている情報を参照することもできます。

2. 採択結果の種類

後期事務局の発表において、以下の2つの採択結果が注目されています。

2.1. 通常枠A類型

通常枠A類型は、中小企業などがITツールを導入する際に補助される枠です。補助上限が1,499,999円になりますが、ハードルが低く非常に利用しやすい枠です。その採択率は7割を超えており、非常に高いと言えます。具体的な補助対象としては、業務効率化や生産性向上などに活用できる幅広いITツールやサポート業務等のオプションが含まれています。ただし、通常枠ではパソコンやiPadなどのハードウェアは補助対象外で、本業の付加価値向上に繋がる機能があると事務局が認めたツール(汎用プロセス以外のプロセスを持つツール)を1つ以上含める必要があります。

2.2. デジタル化基盤導入枠のデジタル化基盤導入類型

デジタル化基盤導入枠は、ITツールの導入において特にインボイス対応が求められるケースに適用される枠です。こちらも高い採択率が見込まれます。インボイスの対象となる会計ソフト、受発注決済のソフトなどが補助対象で、ECサイトの制作なども例外的に対象になります。また、目玉として通常は補助対象にならない、PC、タブレット、プリンター、スキャナー、複合機の購入も補助対象になるという大きなメリットがあります。

3. 採択結果の傾向

採択結果において、以下の傾向が見受けられます。

3.1. 通常枠の高い採択率

通常枠の採択率は非常に高く、前年に比べても上昇しています。特にA類型の採択率は注目すべき高さであり、減点の対象となる過去に採択を受けている事業者(税会の交付決定から1年経過すれば別ツールで再申請が可能)やデジ類型との同時申請でも採択される可能性が高まっています。これはインボイス対応による影響が大きいためと考えられます。

3.2. デジタル化基盤導入枠の採択率向上

デジタル化基盤導入類型の採択率も向上しており、インボイス対応に関連するITツールの導入の支援が強化されていることがわかります。事前の準備や申請の注意が徐々に浸透し、単純ミスが減り、採択率が上昇してきています。

4. 後期事務局への期待

後期事務局では、予算が豊富に用意されているため、採択率の高さが続く可能性が高いです。事業者は早めに申請し、ITツールを活用して生産性向上を図りましょう。採択された場合、一定期間内にITツールをしっかりと使い、付加価値向上に繋げることが求められます。そのため補助金をもらった後は解約してしまう予定など、補助金をもらう為だけの安易な申請はやめましょう。各種報告が求められたり、短期間の解約にはペナルティが準備されています。特に補助金額が大きい通常枠B類型では、付加価値アップや給与アップの達成が不可欠で、達成できなかったり、その評価をしている期間でのツールの一部解約ですら補助金返還対象になってしまいます。※デジ類型や通常枠A類型では、原則として補助対象にした期間内での解約が補助金返還等のペナルティの対象になります。

5. まとめ

IT導入補助金2023の後期事務局による採択結果発表について解説しました。特に通常枠とデジタル化基盤導入枠において、高い採択率が期待されています。事業者はこの機会を活かし、ITツールの導入による生産性向上を実現しましょう。詳細な採択結果は公式ウェブサイトで確認できますので、早急にチェックしてください。

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