
補助金の重要な変更点
IT導入補助金2023における重要な変更点の一つは、補助金の対象となる最低金額が引き下げられたことです。これにより、補助金を受けるためのハードルが低くなり、小規模事業者や個人事業主でも容易に申請できるようになりました。たとえば、クラウド会計ソフトウェアを導入する際には、そのソフトウェアが比較的低価格で提供されていることから、以前は補助対象になっていなかった年間の利用料が5万円未満であっても、補助金の対象となります。これにより、最低限の出費で、事務用パソコンやタブレットの購入など、さまざまなニーズに対応できるようになりました。
デジタル化基盤導入類型の魅力
デジタル化基盤導入類型には、非常に魅力的な補助金条件が設けられています。最大で4分の3(75%)の補助率が適用され、最大50万円までの支援を受けることができます。ただし、この金額には消費税は含まれておらず、税抜き金額で考える必要があります。補助金の申請に必要な労力は、申請金額に応じて大幅に変動するため、計画的に申請を進めることが重要です。また、複数の機能を組み合わせることで、最大350万円まで補助してもらうことも可能です(補助金額50万円を超える部分は補助率が3分の2になります)。
デジタル化基盤導入類型における要件
デジタル化基盤導入類型では、会計、受発注、決済、ECのいずれかの機能を持つツールを新たに導入する必要があります。さらに、このツールに加えて、パソコン、タブレット、複合機などの機器を申請に組み込むことができます。ただし、ハードウェアだけの申請は認められていません。また、コロナ対策としてレジや券売機なども申請の対象となります。
セキュリティ対策の特別な枠組み
セキュリティ対策に関しては、セキュリティ対策推進枠として特別に設けられています。この枠では、サイバーセキュリティお助け隊サービスと呼ばれるサービスに対する単独の補助が可能です。サイバーセキュリティお助け隊サービスは、ネットワークを介した感染を防ぐセキュリティ対策を提供し、中小企業向けに手頃な価格で提供されています。このサービスはデジタル化基盤導入類型や通常枠A類型の補助対象としても利用できます(加点対象になり採択されやすくなります)。
重複申請に注意
補助金申請において重要な注意点の一つは、同じツールやサービスの重複申請が許可されていないことです。デジタル化基導入類型と通常枠A類型の両方を申請することも可能になっていますが、ツールの重複申請には気をつけなければなりません。
まとめ
最新の情報を把握しながら、IT導入補助金2023を利用して中小企業のDX化を推進しましょう。補助金の詳細や申請プロセスについては、公式ウェブサイトをご参照ください。この補助金は、あなたのビジネスにとって貴重な機会となると思います。